
環境対策
フジ製作所ではこれまで、つねに環境基準にあった安全な製品をお届けしてまいりました。私たちはオリジナルグッズやオリジナルファイルを作る際、ユーザーの立場に立ち、安全で価値ある製品をご提供することをモットーとしております。
高温で焼却できるようになって変わったPVCへの評価
PVC(塩化ビニール)は、ダイオキシンの発生要因といわれている塩素を含むことから、環境に悪影響を与えるものとされてきました。しかし、高温で焼却できる焼却炉が先進国を中心に世界のスタンダードとなろうとしている現在、「PVC=環境に悪い」という見解も見直しがされています。東京都などではすでに高温の焼却炉が整備され、ダイオキシンは100%発生しません。
現在では逆に、PVCは原料に石油を43%しか使わないことから、石油100%のオレフィンと比べ資源への貢献度は高いともいえます。
参考資料:PVCとオレフィンの比較
| 項目 | PVC(塩化ビニール) | オレフィン(非塩化ビニール) |
|---|---|---|
| ダイオキシンの発生 要因といわれている 塩素 | 塩素含む | 塩素含まない |
| 比重 | 1.31 | 0.91~0.97 |
| 耐寒・ 衝撃性 |
(一般軟質PVC0.4mm40PHR相当)耐寒試験データでは-10℃-15℃ | オレフィン素材の最大特徴は耐寒性です。冬季に、硬くなる、などの影響を受けにくい。耐寒試験データでは、-40℃をクリアしています |
| 移行性・ 汚染性 |
ABS、PSなどに対して移行現象の可能性が大、コピー紙、感熱紙にも不向き | オレフィン樹脂の大きな特徴でABS、PSに対しても非移行。コピー紙、感熱紙に対する汚染もOK(可塑性を含んでいないため) |
| 収縮性 | 一般物性では良好 | PVCに比べて引張強度、引張伸率が大きいため、加熱収縮もPVCより大きい。生産時でもPVCより大きい。二次加工(裁断加工)でも収縮率が増大する可能性があります |
| 裁断適正 | PVCはどのような裁断、抜き加工でも良好。 | PVCと同じ条件では不可能、とくに多くを重ねての裁断は無理、寸法精度がでない。±5ミリ前後の誤差 |
| 軟燃性 | 自己消化性 | 燃えやすい |
| 燃焼時発生ガス | IICL、CO、CO2、O2 | CO、CO2、O2 |
| CO2排出量 (kg-C/kg) | 0.38kg |
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| 生産時でのエネル ギー消費量 (同比率) | PVCを100として→塩ビ樹脂、年200万トン消費、石油に換算、340万kl、20万トンタンカー15隻分の省エネルギーになっています |
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| 資源の 貢献度 |
石油43% | 石油100% |
| 燃焼時発熱量 (カロリー) |
4300KCAL/kg |
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| 安全性 | 厚生省20号に適合(食品衛生法・食品、添加物の規格基準) | 厚生省20号に適合(食品衛生法・食品、添加物の規格基準) |
| 主なリサイクル商品 | マット、杭、ハンマー、ベンチ、農業資材、再生ペレットなど | 育苗箱、杭、ハンマー、標識杭、プランター、再生ペレットなど(PE、PS) PET:Yシャツ、不織布、カーペット、ファイルなどPS:ハンガー、フラワーポット、VTRケース、バインダー、ペン皿など |
